もしあのブログがきっかけで瞑想を始めた方、始めようかなぁと思ってくれた方がいたらうれしいです。
でも、だまされたつもりで瞑想を始めてみたけど・・
色んなこと考えちゃって集中できないし、なんだか飽きちゃう。
じっと座ってると脚や腰が痛いし、無意味なことしてる気がしてきたぁと感じているかもしれません。
そうそう、そんなものですよ^^
5000年も前から人は自分の心を制御することに手を焼いていたんです。
インドでは昔から、人の心は 『モンキーマインド(お猿さんの心)』 に例えられていました。
お猿さんのように見たもの聞いたものに反応して、あっちこっちに気持ちが動いてしまって
本当の自分、大切なことを見失いやすいことを言うようです。
そこで生まれたのが、『ヨガの8支則』です!
『ヨガの8支則』は、ヨガの経典『ヨーガ・スートラ』に記述されたもの。
2.28 「ヨガの8支則を実践することで不純なものが取り除かれ、知識と識別の光が現れる」
2.29 「ヤマ(禁戒)・ニヤマ(勧戒)・アーサナ(坐法・体位法)・プラーナヤマ(調気法・呼吸法)
プラティヤハーラ(制感)・ダーラナ(集中)・ディヤナ(瞑想)・サマディ(三昧)がヨガの8支則である」
私たちがヨガのクラスで行うアサナ(ポーズ)も8支則の1つです。
ヨガ・スートラの中でアサナや呼吸法は、長時間同じ姿勢で行う瞑想に臨むためのカラダ作りとされています。
前述したようにいざ瞑想を始めようと思っても、じっと背筋を伸ばした姿勢を保ったり、頭の中を空っぽにしたり、
心身の緊張を取り除いたりがとても難しく感じますよね。
そこで、アサナや呼吸法が一役買ってくれるのです。
アサナ・呼吸法は、快適に長い時間座って瞑想ができる健康で強い心身を作り、
意識をカラダに向け、自分自身の内面と向き合う感覚を体感しやすくしてくれます。
アサナの際も、呼吸やプラーナ(エネルギー)の流れと動きを合わせることで瞑想的なアサナが可能です。
『ヨーガ・スートラ』の中の「アサナ」についての記述は下記の4節。
2.46 「アサナは快適で安定したものでなければならない」
2.47 「アサナの確立は、緊張をゆるめ無限のものに意識を合わせることによって得られる」
2.48 「アサナが確立すれば二元対立に悩まされない」
2.49 「安定したアサナが成し遂げられたならば、プラーナーヤーマを実践する。
プラーナーヤーマは、呼気と吸気を制御し気を整える」
編集された2~4世紀頃の「ヨガ=瞑想」だったのでアサナの位置づけはそんなものだったんですね。
ヨガの8支則(アシュタンガ)
1.ヤマ(Yama) 禁戒 人や社会に対してやるべきこと、守るべきこと。
アヒムサ (非暴力)
サティヤ (正直)
アスティヤ (不盗)
ブラマチャリヤ (禁欲)
アパリグラハ (不貧)
2.ニヤマ(Niyama) 勧戒 自分に対して守るべき行動。
サウチャ (清浄)
サントーシャ (知足)
タパス (苦行)
スバディアーヤ (読誦)
イシュバラプラニダーナ (自在神への祈念)
3.アサナ(Asana) 座法、身体を整える
4.プラーナーヤーマ(Pranayama) 調息、呼吸のコントロール
5.プラティヤハーラ(Pratyahara) 制感、感覚のコントロール
6.ダーラナ(Dharana) 凝念、集中
7.ディヤーナ(Dhyana) 静慮、瞑想
8.サマディ(Samadhi) 三昧、自己実現、悟り
人によって・タイミングによって言葉の解釈が違ってくるので、ここではさらりとお伝えします。
昔から実践されてきたヨギーの知恵・ヨガの全体像をイメージしていただけたら幸いです^^
これを見ると「瞑想」までに登らなければならない階段が6段ある訳です。
どうりで瞑想を極めるのが難しいわけだぁ なっとくなっとく。
でも、もしあなたが少しでも瞑想に興味を持ったら、
難しいことを考えないで短い時間から始めて、できるだけ習慣にしてみてください。
初めは、5分間やろうと思っても、5分間という時間がとてつもなく長く感じたりします。
そして自分の集中力のなさに呆れてしまったり、様々な考えが頭の中を忙しく駆け回り、
反省会のようになってしまうかもしれません。
そんな時は、『瞑想』をはじめてみませんか 其の1 でご紹介したような方法で
呼吸、イメージ、言葉、音楽などを使って集中を助けてみてはいかがでしょう。
ここでは簡単な説明だけなので、ヨガ哲学をもっと知りたいっ と思われたら
ぜひ 『ヨーガ・スートラ』 を一読あれ!
ふみ