今回は、ツイストを解剖学っぽく 『脊椎の回旋』 と言いましょうか^^
脊椎は背骨のことです。
脊椎についてサラリと説明すると、脊椎は以下の椎骨から成ります。
7つの頸椎、12つの胸椎、5つの腰椎
プラス 5つの椎骨が結合した仙椎と尾を形成する3~4つの尾椎 です。
背骨が一本の骨だと思ってた方いませんか^^
まず、お尻を床や椅子に固定して座って、上半身を右へツイストしてみます。
すると、お尻の位置をずらさない限り、おへその位置はほとんど変わらずに胸が右に向いていると思います。
クラスで胸椎(肋骨の上のほう)をねじりましょうということが多いですが
それは、腰椎は5度位しか回旋できないからなのです。
その上の胸椎は、肋骨によって制限されますが、腰椎より自由に回旋でき、
その上の頸椎は、最も可動性が高いです。
ついつい動きやすい首だけでねじって、ツイストした気になってしまいがちなので注意です!
頸椎を痛めたり、脊椎は動かないでくっついたままで終わってしまいます。
ツイストは、腰椎から少しずつラセン階段を登るように捻じって、
全ての椎骨を回旋に参加させるように行いましょ!
骨の次は、「筋肉」!
ツイストでは、特に背中の内肋間筋が使われます。
そして、お腹を対角線に並ぶ内腹斜筋と外腹斜筋が胴を回すのに強く働く筋肉です。
右に回す時は、右の内腹斜筋と左の外腹斜筋が縮み、左の内腹斜筋と右の外腹斜筋が伸びます。
首を回す時に収縮するのが胸鎖乳突筋です。
たとえば、パリヴリッタ・トリコーナーサナでは、斜筋、脊髄回旋筋、肋骨筋、胸鎖乳突筋が収縮ってとこです^^v
こうして、1つのツイストのアーサナを取るだけで色々な椎骨や筋肉を総動員なんですね~
ツイストを定期的に行うと、これらの関節と軟部組織に効果があります。
軟部組織の長さと弾力性を保つだけでなく、椎間板と椎間関節の健康をも維持します。
反対にやってあげないと、次第に関節の動きが制限されたり、軟部組織が短く硬くなってしまいます;;
その他にもツイストによる恩恵は、数知れません。
できれば毎日、せめて週数回は捻じってあげましょう~~
◎ 気を付けたいのは ◎
・脊椎を伸ばす (丸腰は脊椎の回旋を制限するので)
・坐骨をしっかり安定させ、脊椎を頭のてっぺんに向けてまっすぐ伸ばす
・椎間板に損傷がある場合は、専門医に相談してからにしましょう
ツイスト・ライフはじめましょ♪
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ふみ