今年は、亡くなられた方の鎮魂を願い、更には相双地方の復興のシンボルとして、「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」と称し実施することとなるそうです。
『相馬野馬追い』は、地方豪族・相馬家の祖とされる平安時代中期の武将、平将門の軍事訓練が起源といわれる祭り。
地元3神社の神事としても伝承される1000年の歴史を誇る文化財です。
震災直後から相馬市に入っていた相馬救援隊長であり、相馬家当主・長男の報告によると、中村神社に集まった野馬追い関係者の方々は、皆苦しい状況にあるにもかかわらず、陽気にふるまい、「今年も絶対に野馬追いはやるぞ!」と力強く言っていたということでした。
野馬追いは、相馬の方々の象徴であり誇りなのです。
3年前に機会あって家族が野馬追いに出た時に、10代20代の若者たちがなんとも生き生きとした
表情で堂々と馬に乗っているのがとても印象的でした。
そこで出会った若いママさんの話によると、相馬は若くして家庭を持ち、この野馬追いをやる土地で
子供を育てたいと思う人が多いということでした。
震災後には、240頭ほどの馬がいたが、現在は100頭ほどに減ってしまったそうです。
それでも相馬の武者たちは「一騎となろうとも伝統を守ることが地域復興への貢献」と出陣します!
【スケジュール】
7月23日:相馬中村神社を中心としながら宇多郷騎馬会・北郷騎馬会の行事
7月24日:メインのお行列・甲冑競馬・神旗争奪戦は実施せず、
相馬太田神社を中心としながら中ノ郷騎馬会の行事
7月25日:相馬小高神社(実施場所は多珂神社)を中心とした小高郷騎馬会・標葉郷騎馬会の行事
※7月24日・25日
東京電力福島第一原子力発電所から半径20キロから30キロ圏内の緊急時避難準備区域の神社で
実施するので観覧を勧められず、状況により制限を設ける場合もあるそうです。
ふみ