あつかった夏がそろそろ終わり、秋はすぐそこ。
そう、今はまさに季節の変わり目ですね。
日本には四季があり、それらの間に必ず季節の変わり目があります。
温度、気圧、気候、湿度、日照時間などの変化があり、
私たちはそんな環境の変化に心身を順応させていかなければなりません。
周りの変化へ身体の機能を調節して、ホメオスタシスの維持をしているのが、
自律神経系、内分泌系(ホルモン)、免疫系になります。
※ホメオスタシス : 恒常性、内部環境を一定の状態に保つこと
『自律神経のバランス』・・・ クラスで頻繁に登場する言葉ですよね^^
(自律神経系についての説明は長~くなるのでまたの機会にします)
季節の変わり目は特に自律神経のバランスが崩れやすく、心身の不調が出やすくなります。
昨日のベーシック、イシュタヨガでは、自律神経のバランスを整えることに焦点を当て、
呼吸と動作を合わせて何度も繰り返すヴィンヤサを多く行いました。
今日は、同じく自律神経のバランスを取るのに効果的な『片鼻呼吸法』について説明していきます!
地球上の物事は、二元性で溢れています。
そのほとんどが、どっちかに偏っていたり、歪んでいたり、捻じれていたりほぼアンバランスで体裁保っています。
私たちのカラダだってそうですよね。
カラダにももちろん左右があって、内臓は非対称に位置してますし、利き手もあります。
左右がぴったりと対照的なほうがおかしい位です。
でもやアンバランスの差が大きくなると、やっぱり心身の不調に繋がります。
これらのアンバランスの中でも、身体の歪みのように目に見てわかるもの以外のバランスを整えてくれるのが
『片鼻呼吸法』です。
「理論脳」と呼ばれる左脳は、交感神経を司り頭が冴えるのを助けます。 そして、「イメージ脳」と呼ばれる右脳は、副交感神経を司りリラックス状態に誘導します。
鼻孔から脳へは交差していて右の鼻で呼吸すると左脳が、左の鼻で呼吸すると右脳が活性化されます。
左右の鼻孔から交互に呼吸することで、右脳と左脳が活性化され、自律神経系の副交感神経と交感神経のバランスが取れてきます。
もう1つ!ヨガ用語にアレルギーがある方は飛ばしてもらっていいですが、片鼻呼吸は、『ナディ』のバランスをとり、『プラーナ』の流れをスムーズにしてくれます。
ナディとは、プラーナ(生命エネルギー)の通る道です。
ヨガでは身体の中に約72000本のナディがあるとされています。
血管を流れる血液のように、血液の流れが悪いと身体の調子が悪くなるように、
ナディの中のプラーナの流れが滞ると身体の調子が悪くなる原因になります。
ナディの通りを良くし活性化させるには、プラーナヤマ(調気法、呼吸法)や瞑想があげられます。
片鼻呼吸法は、呼吸法と瞑想の効果があり、ナディの中でも代表的な
イダ・ナディとピンガラ・ナディの通りを良くして2つのナディのバランスをとります。
イダ・ナディ : 右脳、副交感神経、女性的エネルギーなどを司る : 左鼻呼吸・左半身
ピンガラ・ナディ : 左脳、交感神経、男性的エネルギーなどを司る : 右鼻呼吸・右半身
ややこしい話になってしまいましたが・・
論より証拠!!
上記のゴタクは、サラリと読んでもらって、実践あるのみっす!
背筋をのばせる姿勢で座ります。
※スカーサナ・正座・胡坐、イスに座ってもOK
※骨盤をしっかりと立てましょう。
● 片鼻呼吸法をはじめましょう ●
1.左手は、人差し指と親指で輪を作り残りの指は伸ばして、「ジュナナムドラ」を結び、左膝の上に置きます。
2.右手は、人差し指と中指を曲げる(ヴィシュドゥムドラ)
3.息を吸って背筋を伸ばす
4.吐いてアゴを引き首の後ろを伸ばす
5.右手の親指と人差し指を鼻(鼻中央の骨の下)に添え、鼻孔を塞ぐ
6.親指を緩めて右鼻から息を吸う
7.親指で鼻孔を塞ぐ
8.薬指を緩めて、左鼻から吐く
9.左鼻から吸う。薬指で塞ぐ
10.親指を緩めて右鼻から吐く
11.6~10を1ラウンドとし、ご自分のペースで繰り返す。
※慣れてきたら、吸う呼吸の後にクンバカ(息の保持)を行う (妊娠中はクンバカはしないでスムーズな呼吸を心がけましょう)
※指を緩めるときも鼻の上に添えておく
※ご自分のペースで段々と呼吸を長くしていく
12.最後に右鼻から息を吐いたら、右手を鼻から外して膝の上に置く
13.顔を上げる
片鼻呼吸法は、瞑想の効果も高く、外に向いていた五感が内側に向いてココロが静かに落ち着いてきます。
ぜひ気軽にやってみて、ご自分なりの効果を感じてみてください♪
クラスでも時々やりましょう^^)/
分からない点があったらいつでもクラスで聞いてくださいね!
ふみ