カラダの中に呼吸の音が響き、呼吸と動きが気持ちよく重なります。
呼吸の音に意識を集中させると、心が段々と落ち着いてきます。
始めは難しいと感じるかもしれませんが、一度コツをつかむと、
無理をしないでも自然に行うことができます。
普段の生活でも、ちょっとした時間をみつけて、
背筋を伸ばして、目を瞑ってウジャイ呼吸をすることで、
落ち着かないココロを整えてくれますよ。
『ウジャイ』は、「勝利の」または「広がった」という意味があります。
「ヨガバイブル」では、『暖める呼吸法』として紹介されています。
ウジャイ呼吸法が吸う息を胸に上げて、胸がふくらむことから、そのような名前になったようです。
『ウジャイ呼吸』は、喉の奥を半分閉めた状態で呼吸をして、
さざ波のような摩擦音を立てていきます。
口は閉じ、鼻だけで呼吸をします。
いつもクラスで行う『完全呼吸法』の体勢で、声門を少し閉じて、
息が喉を通る時、吸うときと吐くときに柔らかい音を立てていきます。
◎◎ウジャイ呼吸法◎◎
1.背筋が伸びる楽な姿勢で座り、手は膝の上。肩をリラックスさせ、目を閉じます。
2.右手を顔の前にもってきます。
寒い時に手を温めるように口を大きく開けて、
「ハー」っと息を吹きかけます。(数回やってみましょう)
※喉の奥の声門が引き締まって、波のような音を出しているのを感じてください。
3.右手を膝にもどします。
4.今度は口を閉じて、鼻から息を吐き出す時に、2と同じように喉の奥で摩擦音を立てます。
5.鼻から息を吸う時にも音を立てます。
6.吸う息、吐く息の長さを同じにしていきます。
6.この音に意識を集中させます。何か考えに気を取られたら、意識を呼吸に戻して集中していきます。
※息を吐くときには、腹筋を背中のほうに引き入れていきます。
※息を吸うときには、お腹を少し締めたまま、空気を胸全体に充たしていきます。
※息苦しさを感じたら、楽な呼吸に戻しましょう。無理は禁物です!!
ふみ