心惹かれて六本木ヒルズのアーツセンターギャラリーへ行ってまいりました。
アルフォンス・ミュシャは、アール・ヌーヴォーを代表する画家。
日本の掛け軸を思わせるような平面的な構成だったり、自然をモチーフにしたスラヴっぽい装飾、
色気たっぷりの女性や金色や淡い色使いなんかも大好きです。
10代の頃は、もっと幾何学的なものや抽象的な絵画を好んで見ていましたが、
歳とともに失われていくものを求めるからなのでしょうか・・
かわいいもの、華麗で優美なものを好きになってきました^^
わたしの好きな5枚はこちらっ
ミュシャが名声と社会的地位を得るきっかけとなった伝説的ポスター作品『ジスモンダ』。
運命を変えた1枚!ラッキーアイテムとして拝みますっ
右から1番目
モエ・エ・シャンドン:『ホワイトスター』 シャンパンのポスター
シャンパンの泡の華やかで儚げで上品な感じっ
右から3番目
『月と星:月』 連作『四つの星』の中の1枚
三日月の月光に照らされて、薄暗い夜に浮かぶ神秘的な女性。
何か言いたげな、秘密めいた笑みに惹かれます。
左から2番目
ビールのポースター『ムーズ・ビール』
のん米だからか、シャンパンやらビールのポスターにウキウキします^^
左から1番目
ポスターにもなったスラブの民族衣装に身を包んだミュシャの娘
目の鋭さが尋常じゃないーー
ポスターに「あなたが知らないミュシャ。」とあるように、
この展示会ではミュシャのアール・ヌーボの顔だけでなく、
彼のチェコ人としての生涯と思想にも焦点を当てられ全6章で構成されています。
1910年にミュシャは故国であるチェコに帰国し、祖国のために尽くすことを決心し、
20点の絵画から成る一連の作品「スラヴ叙事詩」を制作しました。
彼の民族意識、故郷に秘めた思いや反戦の思いが伝わってくる作品でした。
陰と陽、光と影、作品や人、時代の二面性を感じる「ミュシャ展」でした。
ふみ