私が11歳のころから二世帯で一つ屋根の下に住んでいて
嬉しい事も悲しい事もなんでも話せる祖母でした。
歌舞伎やお芝居を見て銀ブラをしていたハイカラなおばあちゃん。
お琴を弾き、お茶や陶器づくりを楽しんでいました。
料理も手を抜かず、夕飯時はいつも鰹節や昆布の香りが漂っていました。
人に気を遣いすぎて寝込んでしまうくらい優しかったおばあちゃん。
寿命を全うしてお迎えが来たかのように、眠りながらスーと息を引き取ったようです。
祖父が亡くなった日は、叔母の誕生日。
そして、うちの娘の誕生日は、義理の祖母の誕生日。
偶然なのかもしれませんが、なにかの繋がりを感じます。
月の周期、四季、血液やリンパ液、細胞のターンオーバーのように、
人の命も人から人にめぐっているんだなと感じました。
私の両祖父母は皆他界しましたが、
命のバトンは、甥っ子へそして娘へ引き継がれています。
冬の間葉を落としていたお庭の木蓮は、つぼみが膨らんで花が咲き、
満開になった梅の花には、うぐいすがまだ「ホーホケキョ」と言えず、「ホーホー」とさえずっています。
これから春ですね^^ 元気だしてこ!
ふみ