標高2970m、数多い駒ヶ岳の中で最高峰。
私にとっては、知床の羅臼岳、富士山、秩父の両神山、八ヶ岳の赤岳に続き5番目の日本百名山です。
山梨の長坂や小渕沢から見る甲斐駒の姿は、それはそれは美しく凛々しい!!
頂上付近は白く輝く花崗岩から成り立ち、いつも雪で覆われているように見えます。
(下の画像 頂上に雲がかかっていますが・・・)
今年の夏に行った尾白川渓谷の駐車場に甲斐駒の登山口を見つけてから、登頂熱が上がるばかりでした。
調べてみると、尾白川渓谷で私が見た登山口は、「黒戸尾根登山口」。
そこからは急登続きで梯子や鎖場の多い標高差2200mを越える甲斐駒の本ルートでした。
でも今回は気楽に登りたくて、私たちは難易度の低い「北沢峠」から甲斐駒の眺望が素晴らしい
双児山経由ルートで登ることにしました。甲斐駒の山頂までに2つの山を越えます。
平日は朝8時発、帰りの終バスが16:00。
時間に制限があるのが気持ち的に若干負担です・・・
朝の身体のコンディションは、風邪か花粉症で鼻詰まりがちょっとつらい状態。
それ以外は、朝ごはんも美味しく食べて、天候も暑すぎず寒すぎず最高です!
レッツゴー♪ と元気に出発したものの 始めから飛ばしすぎて心臓がバクバク・・
余裕の行程を組んでるはずなのに、平均時間より早く登りたいとか、前の人に追いつきたいとか、
後ろから抜かれたくないとか知らず知らずのうちにペースが崩れていました。
マイペースで登り始めたら、周りの素晴らしい景色や可愛らしい高山植物、肌にかかる爽やかな風なんかも感じられるようになって、ふぁ~ 気持ちいい~~~
始めは林道が続き、だんだんと木々が少なくなって這い松帯が広がります。見通しが良くなってこの辺から楽しくなってきますが、既に脚に疲れが出始めます。
一歩一歩が重くなってきて、一歩踏み出すのが精いっぱい。
百名山級の山は2年ぶりで体力が気持ちに追いつかない感じです。
鼻が不調なのもあって、頭に鈍痛も。満身創痍;;
ふと、「何のためにこんな思いを?」と疑問も出てきます。なんのためでしょうね。
景色を楽しみたいとか、そんなことどうでもよくなっちゃってます。
「今さら引き返せないから登り続けてる」って感じもありますが、「もう他のことはどうでもいいから頂上へ」
っていう単純な気持ちが好きで登ってるのかもしれません。
ここまできたら、「直登」でひと踏ん張りで頂上!
岩をガシガシよじ登っていきます。
もう疲れピークで1つの岩を登る度にハァハァしながら
やっとこさ頂上!!!
残念ながら、ガスってて真っ白で地味な山頂ですが、
感無量です~~
16時のバスに乗り遅れると帰れなくなるので、頂上でゆっくりもしてられません。。
帰りは爽快な気持ちで軽やかに歩き始めますが、徐々に膝に痛みが;; 下りは膝に負担がかかるんですよね。ストックに体重をかけて、なんとかかんとか下山しました!
15:40着
バス停で、おばちゃんが 「熊の声聞いた? 『ウォーッ』 て大きい声で怖かったわぁ」 とか。
その後みんなで熊の話題で盛り上がってたんですが・・・
もしかしたらその声 うちの旦那さんが岩を滑った時の叫び声だったかもっ(笑)
この方、登山の度に滑落するんだよな。。
甲斐駒ヶ岳、双児山経由だと気軽に登れる山だと思い込んでいましたが・・・
私たちにとっては結構辛い山でした。
でも不思議と。。 また登りたくなるんですよね^^
出産みたい? ちがうか(笑)
山梨大泉で1泊。
翌朝6時車で出発 ⇒ 仙流荘のバス乗り場へ(マイカー規制しているため)
仙流荘からバス(平日始発) 8:00 ⇒ 北沢峠 9:00
登山スタート 9:10 ⇒ 双児山(2合目)
双児山 ⇒ 駒津峰(6合目)
駒津峰 ⇒ 甲斐駒ケ岳 12:10
甲斐駒ケ岳 ⇒ 駒津峰 ⇒ 双児山 ⇒ 北沢峠 15:40
北沢峠からバス(最終便) 16:00 ⇒ 仙流荘 17:00
ふみ