B・K・S アイアンガー氏が8月20日 95歳で生涯を終えました。
人として ヨガ行者として生きたアイアンガー氏のメッセージをご紹介したいと思います。
(日本アイアンガーヨガ協会のHPより引用)
「ヨガは生き方です」「それは芸術、科学、哲学です」
ヨガとは心と身体の結合、そして魂と心の結合という意味です。
人々の90%は、肉体的、精神的、そして精神のもっと深いところで悩みを抱えています。
ヨガの訓練をすることにより、身体は魂のように清らかになります。肉体は怠慢ですが、心は活気にあふれ、魂は光輝いて肉体と心を導きます。
太陽のエネルギーは衰えることはありませんが、月は欠けていき、また満ちていきます。
私たちすべてに内在する太陽、すなわち魂は決して欠けることがありません。
一方、魂からエネルギーを得ている心や意識は、動揺したり、抑揚があり、気分も変わりやすく、月の満ち欠けのように見えたり、見えなくなったりします。
心を掌握することは私たちにとって簡単なことではありませんが、心と身体がお互いに結合したとき意識のエネルギーは穏やかになって、意識のエネルギーが静なるとき魂が身体全体にみなぎるのです。ヨガをするということは心と身体を一体化させることです。
私は長年ヨガの指導と実践を通じて、ヨガの生徒の中にはヨガの身体面にしか注意を払わない者がいるのをみてきました。こうした生徒のヨガは急流か早瀬のようなもので、でんぐり返ったり崩れ落ちたりと、深みや方向性に欠けることがあります。
一方、ヨガに対してより誠実に取り組む生徒は、ヨガの心理的・精神的側面にも気を配るので、その姿はゆったりと流れ周囲に潤いと豊かさをもたらす大河のようです。
人は同じ川に二度、足を入れることはできません。つまり『川に足を踏み入れるたびに、その川(の水)は新しくなっている』と喝破した古人になぞらえて言うなら、ヨガで行われるどのアサナも、私たちが一つ一つ行うごとに、生命力はリフレッシュされ、新たなエネルギーが吹き込まれるということです。
楽器がいくつものキーからなっていても音楽が一つであるように、ヨガも一つです。
個人個人によってヨガの取り組み方や、芸術の頂点への道程を表現するために、たくさんの言葉があります。しかし神が唯一の存在であるにもかかわらず、所がかわれば呼び方が変わるように、ヨガも唯一なのです。
彼のヨガの魂は私たちにも受け継がれ、これからも彼の魂は永遠に生き続けるでしょう。
心から感謝とともに冥福をお祈りします。
ふみ☆ヨガマインド